文化学園の国際交流の歩み

文化学園の国際交流の歩み 

1953(昭和28)年にフランスのデザイナー、クリスチャン・ディオール一行を招聘してファッションショーを開催、翌1954(昭和29)年5月、文化服装学院がニューヨークタイムズ紙上で紹介されてから、文化学園には世界各国から多くのファッション関係者や要人が訪れ、その後60年以上にわたって海外の学校、政府・企業とも活発な交流を行ってきました。

1982(昭和57)年文化外国語専門学校が文部省(現文部科学省)から専修学校専門課程に進学する国費留学生の日本語教育委託校に指定されてからは、世界中から優秀な留学生が集まるようになりました。

1999(平成11)年には、文化女子大学(2013年より文化学園大学)が国際ファッション工科大学連盟(IFFTI)の発足メンバーとして、アメリカのニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)やイギリスのセント・マーチンズで知られるロンドン芸術大学など世界各国のファッション教育の有力校とともに参加しました。

2002(平成14)年には学園全体の国際交流の窓口として文化学園国際交流センターを開設し、提携校との交流活動促進のほか、在学生の海外への留学相談、外国人留学生への情報提供など、多様な交流活動を展開してきました。

2005(平成17)年11月、IFFTIに日本で唯一加盟している文化女子大学(現文化学園大学)が、IFFTI国際会議・年次総会を本学園で開催したことも、海外の教育機関との交流を深めるきっかけとなりました。

2014(平成26)年1月には、本学で2度目のIFFTI国際会議・年次総会を開催。世界のファッション教育関係者約500名が集い、研究発表や意見交換を行いました。

2015年(平成27)年、今まで単発イベントとして実施してきた海外からのデザイナーや研究者などによる特別セミナーを「グローバルファッションセミナー(GFS)」シリーズとして本格始動。文化に通いながら世界各国のデザイン教育を味わえる魅力的なプログラムを企画・運営しています。(年間約10~20回開催)

2017 (平成29)年10月、英国を代表する人気デザイナー、ポール・スミス氏による特別講演会を主催。ポール氏とは、1995年の本学での講演でご縁がつながって以来、2009年から約10年間、「ポールスミス奨学金による特別留学プログラム」を実施してきました。毎年卒業生1名を英国ノッティンガム・トレント大学(NTU)の大学院に派遣し、NTUの院生4名を短期研修生として文化で受け入れる相互交流を続けてきました。(奨学金は2018年度より中止)

2019(令和1)年9月、日本にいながら英国の名門、セントラル・セント・マーチンズ(CSM)の研修が受けられるプログラムを開催。提携校でもある同大学から講師を招き、参加者にはCSMの修了証が発行される短期研修を実施しました。初回は学園全体で18名の学生が修了しました。


今後、本学園が国際化社会に対応できる人財を育成し、世界に向けたファッション教育の拠点となるために、海外との交流をさらに広げ、提携校との協定・協力内容を具体的に展開し、グローバルな教育環境をより一層、充実させて参ります。